【アート体験】岩絵具で日本画彩色体験
下絵と背景まで塗ってあるハガキサイズの麻紙ボードに岩絵具で彩色してみよう。
鉱物などを砕いて作られた岩絵具という粒の粉を膠という糊分と混ぜて絵具にして描きます。チューブから出して使う絵具とはまた違う質感のある、味わい深い作品が出来上がります。
塗り絵方式で試すことができるので、初心者の方も気軽に体験できます。
【材料費】1,000円(税込) 【予約】不要
【講師】伊藤みさき先生、山口裕子先生
11月3日(金・祝)…伊藤みさき先生 Instagram @mega_waiper
11月4日(土)…山口裕子先生 Instagram @yuk0yamaguchi
【担当メーカー】ナカガワ胡粉絵具株式会社
Instagram @nakagawa_gofun
【物販情報】準備中
【岩絵具、日本画とは】
そもそも日本画とは何か、というテーマだけで何時間も話ができてしまうのですが、(気になる方は、メーカーさんやスタッフにお尋ねください)
今回こちらで体験していただくアートは、「岩絵具(いわえのぐ)」という絵具を使った絵画です。
岩絵具は、天然の鉱物を砕いたものや、ガラス質の人口石を砕いたものなどです。 青葉画荘では、15g単位で量り売りで販売しております。15g500円くらいから、2,000円程度のものなど色によって価格差があります。
岩絵具は粒状でそのままでは定着しない為、膠(にかわ)という糊分を混ぜて画面に定着させます。
膠は、写真のような粒状のものを溶かして使うタイプの他にも、液状のもの、棒状のもの、寒天のようなぷるぷるとしたものなどがあります。
その他にも白い絵具や下地などに使われる胡粉(ごふん)や、
絵の具を細かく砕くのに使う乳鉢と乳棒など、独特な画材がたくさんあります。
1色、1色、色を作る為、作品の周りにはたくさんの小皿が並ぶのも日本画的光景だなと思います。
岩絵具は、麻紙(まし)などに描きます。 このままではたわんでしまう為、木製のパネルに張って使用します。 青葉画荘では、高知麻紙、雲肌麻紙を主に取り扱っていますが、白麻紙や鳥の子紙などもあり、そちらに描かれる方もいらっしゃいます。今回の体験では使用しませんが、絵絹(えぎぬ)という絹に描く方法もあります。
日本画は、やわらかく芯のある日本画筆を使って描きます。描き方や用途によって、筆の種類を何本か使い分けて描きます。
岩絵具を拾い上げた筆が紙を走る時のタッチも独特なので、ぜひ体験してみていただきたいなと思います。
岩絵具で麻紙に描く日本画は、制作の工程がとても多い絵画技法です。今回は、ナカガワ胡粉絵具さんが下絵と背景まで塗ってある状態までご用意くださっている為、初めての方でも気軽に体験することができます。 どのような画材で、どんなふうに描くのかを体験すると、美術館や博物館などに行った時に「日本画」を見る目が変わるのではないかと思います。 ぜひ、体験してみてください。
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