【アート体験】ダニエルスミスでカラーチャートづくり
アメリカブランド・ダニエルスミス水彩絵具のカラーチャート(実塗り見本)を作ってみよう。
紙に描いた絵の具の実際の色は、パンフレットなどの印刷物の色とは異なります。「パンフレットの色を参考に塗っていたらイメージと違う…」なんてこともあります。そんな時の為に、実際の塗り見本を手元に置いておくと、色の齟齬が生まれずに便利です。
青葉画荘ではまだ取り扱いのないブランド・ダニエルスミス。仙台でのイベントも初出展となります。この機会に鉱石で作られた水彩絵具をぜひ触ってみませんか?
【材料費】無料
【予約】不要
【担当メーカー】株式会社 べステック
X(旧Twitter)@OfficialWestek Instagram WESTEK_official7
【物販情報】準備中
【ダニエルスミス水彩絵具とは】
1976年設立のアメリカの絵具メーカー・ダニエルスミス社の水彩絵具は、
・PrimaTek(プリマテック)シリーズ:天然鉱物系…36色 ・Luminescent(ルミネッセント)シリーズ:反射・発光系…49色 ・Extra Fine(エクストラファイン)シリーズ:通常色…181色
3シリーズを合わせて全266色と、他ブランドに比べても色数が各段と多いブランドです。
ダニエルスミスといえば、特に特徴的で話題になっているのが「Prima Tek」シリーズ。 その中でPrimaTekシリーズは、「鉱石」を原料とした水彩絵具のシリーズで、天然鉱物の顔料(色の元)がもたらす独特の色彩と質感があります。 ラピスラズリ、アメジスト、ロードナイト等、宝飾品でも聞き覚えがある鉱物を顔料として使用した色が、ダニエルスミス水彩絵具にはあります。 ダニエルスミス社では、PrimaTek絵具を作る際には、ピグメント(顔料)として仕入れるのではなく、鉱物の原石をそのままの形で調達するところからスタートするというこだわり。
ダニエルスミスホームページの原料の鉱石一覧は、読み物としてもとてもわくわくしますのでオススメです。
【ダニエルスミスが分離色ブームの元祖?】
1色の水彩絵具を水に溶かして紙に塗った時に、2~3色程度に色が分離して見える水彩絵具の現象や色のことを「分離色」という呼び方をします。
近年この分離色が人気で、各ブランドから「分離色絵具」として新色や限定色が発売されるほどです。
これは元々「グラニュレーション」といって、鉱物系の顔料を使用したような色の場合、紙の凹凸のポケットに顔料が深く沈み、ザラザラとした粒状感に見える効果、現象のことです。色が2色以上に分離して見えることがマストではありません。
また「グラニュレーション」効果のある色かどうかについて国際基準などはなく、各ブランドの判断による表記の為、中には「グラニュレーション色の表記になっていないけど、この色も粒状感を感じるな…?」という色もあります。
それに対して分離色とは、絵の具1色あたりに使われている顔料が2~3個あり、その顔料のそれぞれの重さの違いから水の流れに乗って重たいものは先に沈み、軽いものは遠くに漂っていく為に、色が分離して見える色や現象のことです。
1つの顔料のみを使っていて分離色になるものも中にはありますが、あまり多くはありません。
海外ではこのように「色が分離して見える分離色」も「色が分離しては見えないけれど粒状感があるもの」も総じて「グラニュレーション」と表記になっています。
グラニュレーション色は混色の仕方によっては分離色になりやすい。
分離色の色はグラニュレーション効果を持っている。
色が分離しないグラニュレーション色も存在する。
そんなダニエルスミス水彩絵具の実塗り見本を作りながら、「この色は分離色」「この色はグラニュレーション効果がある」と探してみてはいかがでしょうか。
Comments