「いざ、額装しよう!」と思っても、額縁の色やデザインの種類が多く、それに加えてマットの種類もたくさんありとなると、どのように組み合わせたらいいか悩む方もいらっしゃるかもしれません。 ポストカードなどの紙のような厚みが薄い作品を額装する際のベーシックな選び方をご紹介します。 額装に「正解」はありませんが、「何色の額縁が合うのか」「合うかどうかをどうやって考えたらいいのか分からない」という方向けです。選び方の参考になれば幸いです。
まず、額縁を選ぶ
「このマットを使いたい!」と決まっている場合はマットからでも良いですが、まずは作品に合う額縁を探します。 額縁は様々なデザインや色がありますが、まずはベーシックなところで、
・黒系統
・銀(白)系統
・金系統
・茶(木目)系統
に作品を合わせてみて、自分の好み(しっくりくるもの)を探します。 例えば、上記4系統の中から金系統がしっくりくるなと感じたら、
そこから更に、アンティークゴールドやパールゴールドなどのゴールドの中の色味の違いや、額縁のフレームのデザインの華美具合などを比べながら探していきます。 つまり、作品に合う額縁の大分類の系統を絞り込み、そこから更にぴったり合う額縁を絞り込むという選び方です。
マットを選ぶ
マットは、色、素材感、質感など様々な種類がありますが、ベーシックな選び方として今回は、 ・白 ・黒 ・スエード青 ・スエード赤 で合わせてみます。 額縁→マット→作品と、中央の作品に向かって視線が動いていくように、作品が引き立つマットを選びます。
白いマット
白は最もベーシックなマットです。
どのような額縁と作品の組み合わせでも、けんかすることがほとんどありません。
作品の色合いによっては、ぼんやりするなぁと感じる場合は、窓の縁に金属のような加工を施す「面金加工」や、色の違うマットを白マットの下に重ねる「ダブルマット」などがオススメです。
または、同じ白でも、麻やスエードのような少し質感のあるものもオススメです。 白系のマットが合うけどなんだかなぁ…としっくりこない時は、このような質感の違うものを合わせてみてください。
黒いマット
黒マットもベーシックなマットです。写真の額装などでよく見られます。 ぎゅっと引き締まり、切り口の白がラインとして引き立つので視線が作品に集中します。 ただし、黒色の強さがあるので、額縁がパステルカラーなど柔らかい色だと喧嘩してしまいますが、モノトーンの額縁などとは相性が良いです。
赤スエードマット
赤スエードマットは、抜群の豪華な雰囲気に持ち上げながら、全体の印象を赤寄りに持っていきます。 その為、金色の額縁などと相性が特に良いです。
青スエードマット
青スエードマットも、抜群の豪華な雰囲気に持ち上げながら、全体の印象を青寄りに持っていきます。 こちらは、銀色や白色などと相性が特に良いです。
額縁の色を作品の中から探す
金系、銀(白)系、黒系、茶(木目)系以外の額縁から選ぶ場合は、作品の中から色を探すのもオススメです。
例えばこのイラストの場合は、背景の黄緑・水色から色を取って、淡いターコイズ色の額縁を合わせて、マットもベーシックな白で、絵にあるような草柄模様のエンボス付きのものを合わせました。
いかがでしたでしょうか。
同じ作品も、額縁が違うと印象が異なります。そこにマットが組み合わさると更に組み合わせは無限大。
今回のベーシックな選び方を参考に、ぴったり合う額装をみつけていただければと思います。
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